無敵の大谷!右足つっても開幕5連勝

 「日本ハム3-1オリックス」(26日、札幌ド)

 日本ハムの大谷翔平投手(20)が右ふくらはぎをつって途中降板したが、5回を2安打無失点で開幕5連勝を飾った。開幕投手の初登板からの5連勝は、球団では89年西崎幸広以来26年ぶり3人目。連続無失点イニングも27回に伸ばした。防御率は0・80で、自身初の月間MVPも“当確”。二刀流の連勝街道は、いったいどこまで続くのか。

 開幕のマウンド以来となるお立ち台に上がり、満面の笑みを浮かべた。そして叫んだ。「おめでとうございます!勝ててよかったです」。大谷の視線の先には、この日54歳の誕生日を迎えた栗山監督がいた。

 右ふくらはぎをつり、五回限りで途中降板。完全燃焼ではなかったが、仲間の助けを得て開幕戦から無傷の5連勝を達成した。初の月間MVPを確実にした二刀流は、スタンドに向かって「登板する試合、全部勝つつもりでいるので応援してください!」と力強く全勝宣言した。

 課題の立ち上がりはクリアした。初回、先頭の西野、安達を連続三振。その後も二塁すら踏ませない安定した投球を続けた。力みのないフォームからキレのある直球で、二回には坂口から、三回は駿太から、それぞれバットをへし折った。最速は158キロ止まりだったが、オリックス打線を圧倒。「(去年よりも)真っすぐがよくなっている。スピード(表示)じゃなくて」。理想とする直球を投げられている手応えがあった。

 最高の投球を演じていたが、アクシデントに見舞われた。五回2死一塁、駿太へ3球目を投げた時だった。右ふくらはぎに異変を訴え、ベンチ裏へ。応急処置をして復帰し、何とか五回を投げきったが、次の回はマウンドに姿を現さなかった。

 ただ表情は暗くない。これまでふくらはぎ強化のためのスクワットなど防止策を練ってきた。それだけに「やることをやってるし、それでなったらなったですよ」と特に気にする様子はなかった。

 普段は褒めない栗山監督も「成長はしている」と断言する。試合後はウイニングボールを、その指揮官にそっと渡した大谷。次回登板は中7日で5月4日楽天戦が有力。「自分がもっと(チームを)引っ張っていければ」。自覚を見せる二刀流は勝ち星を積み重ねていく。

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