石川完封!無四球109球ツバメ堅首
「ヤクルト5-0巨人」(25日、神宮)
ヤクルトの『小さな巨人』が巨人をひねりつぶした。石川は109球で無四球完封勝ち。「昨日、本当にいい勝ち方をした流れを止めたくなくて、いつも以上に気持ちが入ってた」と満面の笑みだ。
圧巻は八回。1死三塁のピンチで片岡には3球連続シンカーの後、膝元への130キロストレートで、橋本には内角へのシンカー攻めで、2者連続見逃し三振。高津投手コーチは「球の質、切れ、制球を含め去年より明らかに状態がいい」と、プロ14年目の充実ぶりに太鼓判を押した。
昨年のチーム防御率4・62は12球団最下位。「今年は投手で勝とう」を合言葉に投手陣が奮起した。石川は、テニスの錦織圭やフェンシングの太田雄貴ら、トップアスリートが集まるウイダートレーニングラボに週4日、3カ月間通い詰めた。
「太田君の動きやトレーニングへの姿勢はすごい。話はしなくてもいろんなアスリートの意識の高さを感じた」と刺激も受けた。「1年でも長く野球をやりたいから」と笑う35歳から、今年は目が離せない。