西武・郭俊麟“宝刀”復活で鷹斬り
「西武4-0ソフトバンク」(5日、西武ド)
最大の武器で勝負に出た。2点リードの八回1死一塁。代打・長谷川に投じたチェンジアップは膝元に落ち、バットが空を切った。続く本多も同じくチェンジアップで二飛。昨季の日本一打線を手玉に取った西武・郭俊麟は、2週連続のお立ち台で「前回より状態が上がった。本当にうれしい」と笑みを見せた。
来日初登板だった3月29日のオリックス戦ではチェンジアップが思うように落ちず5回3失点。初勝利にも「このままでは打たれる」と危機感を覚えていた。そこで、自身が登板した昨秋の21Uワールドカップ決勝・日本戦の映像をチェック。リリースポイントや体重移動を修正して本来の姿を取り戻した。
チームの連敗は2でストップ。田辺監督も「現時点でチームで一番安定している」と高評価した。来日1年目の開幕2戦2勝は、背番号12の先輩である1985年・郭泰源の3戦2勝を超えるハイペース。「次もしっかり投げたい」というオリエンタル・エクスプレス2世が、快投を連発して白星を積み重ねる。