東海大四が聖地初2勝!4番が逆転V打
「選抜高校野球大会・2回戦、東海大四3-2松山東」(28日、甲子園)
頼れる主砲が負のジンクスを打ち破った。東海大四の邵広基(そう・かんぎ)外野手(3年)の鋭い打球が右前で弾む。逆転の走者の生還を確認すると、一塁上でガッツポーズ。春夏通じて同校初となる甲子園2勝をもたらす決勝打だ。
2点を追う八回に1点差とし、なお1死二、三塁。ここで試合序盤から狙っていた直球をしっかり仕留めた。六回1死三塁では三振。八回は途中から就いた左翼守備でライナーを後逸し(記録は三塁打)、ピンチを招いただけに「自分の持ち味は勝負強さ。4番の仕事をしないといけない」と燃えていた。
相手の大応援にも浮足立たず、終盤の逆転が多い伝統を体現した。先輩たちができなかった2勝にも「次のことしか考えていない」と邵。新たな歴史をさらに積み上げる。