健大高崎 体重90キロが“機動破壊”

 「選抜高校野球・2回戦、健大高崎3-1天理」(28日、甲子園)

 一瞬の隙を逃さなかった。同点の七回1死二、三塁。三塁走者の高崎健康福祉大高崎・柴引良介内野手(3年)の好走塁が決勝点をもたらした。一塁へのゴロの打球に、いったんは塁間で止まったが、一塁手が送球のために一塁ベースを見た瞬間に再加速。体重90キロの巨体を揺らし、本塁へ猛然と頭から滑り込んだ。

 「いけると思っていた。チームが勝ってうれしい」。人懐っこい笑顔で喜んだ柴引は、50メートル走はメンバーで最も“鈍足”の7秒8。そんな主砲が、スローガンの“機動破壊”を体現するところに、強さがある。

 昨年末の沖縄合宿では、シート打撃の打球判断も含め走塁練習は1日約3時間。柴引は打撃練習の割合が多かったが、仲間の動きから学習し、聖地でのビッグプレーにつなげた。

 「足は遅いけど、いい判断をしてくれた」と青柳博文監督(42)。この日のチーム盗塁はゼロでも、昨夏から2季連続、春は3年ぶりの8強をたぐり寄せたのは自慢の足だった。

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