浦学の“司令塔”西野が強肩好守で救う

 「選抜高校野球・2回戦 浦和学院5-1大曲工」(27日、甲子園)

 隙のないチームを象徴する司令塔が、相手に傾きかけた流れを引き戻した。逆転に成功した直後の四回無死一塁の守り。苦しむ江口を助けたのは、浦和学院・西野真也捕手(3年)だった。

 一塁走者の中邑がスタート。だが西野が矢のような送球を放ち、二盗を阻止した。「アイツが打たれたり四球を出しても走者を気にさせないようにと思っている」と胸を張った。

 二回の守備でも無死一塁からの送りバントを素早く処理して併殺に。七回にも二盗を阻止した。打っても三回に逆転の起点となる左前打、五回には中前適時打を放ち2安打1打点。女房役・西野の働きに、江口も「心強い」と感謝した。

 大阪府岸和田市出身の西野は中学時代、前田健太(広島)が所属した忠岡ボーイズでプレーした。前田とは中1の正月に初対面したという。その時の印象は「体が大きいというのが一番」。大先輩のようになりたい。その思いから、しっかり食べて体づくりに励み、遠投120メートルの強肩を誇る今につながった。

 龍谷大平安との初戦は延長戦を制し、今度は昨年10月の練習試合で敗れた大曲工に逆転勝ち。「一戦一戦、浦学の野球をやって勝ちたい」と西野。前々回大会王者の勝負強さに拍車がかかってきた。

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