「西武１－０オリックス」（２７日、西武ド）

　急きょ、めぐってきた大役を完璧に果たした。開幕直前に左脇腹炎症を起こして戦線離脱したエース岸の代役として、プロ５年目で初の開幕投手を務めた西武・牧田が、オリックスを相手に７回を５安打無失点。「一球一球、必死に抑えようと。１００パーセントに近い投球ができた」。チームを４年ぶりとなる開幕白星に導いた。

　初回２死二塁。かつてのチームメート中島を内外角に出し入れしながら最後は内角低めへのシュートで遊ゴロ。六回１死二、三塁のピンチもブランコ、Ｔ－岡田を同様に料理。「強いボールを投げられていたし、外にちらつかせながら、内で強気に勝負することができた」とうなずいた。

　「投げている中で楽しくなってきた」と開幕戦の独特の雰囲気を力に変えた。緊張はしたというが試合前の投球練習で１球投げたところで「スイッチが入った。やってきたことをやるしかない」と開き直った。

　「次も全力で勝ちにいく」と田辺監督。昨季５位からの巻き返しを誓う西武が、最高のスタートを切った。