今治西・杉内「雰囲気にのまれた…」

 「選抜高校野球・2回戦、常総学院8-1今治西」(26日、甲子園)

 本来の姿にはほど遠かった。7四死球を与えるなど制球が定まらず、7失点で四回途中降板。今治西(愛媛)のエース・杉内は「甲子園の雰囲気にのまれてしまった」と唇をかんだ。

 初回、味方の失策と2四球で1死満塁のピンチを迎えると、常総学院(茨城)の5番・荒原に右越えの満塁弾を浴びた。「内角を狙った直球が真ん中に入ってしまった」。その後も思うように球をコントロールできず、マウンドを2番手・吉本に譲った。

 杉内は本来は内野手だが、投手陣に故障者が続出したため、昨秋の新チーム発足直後に投手に転向した。経験は浅いものの、制球力は抜群。ナチュラルに動く直球が打者を惑わせた。秋の大会はほとんど1人で投げ抜き、チームを四国大会準優勝に導いた。

 しかし、冬場の調整に失敗した。「力みが出て、指先がひっかかってしまう」と、不安を抱えたまま甲子園に入った。1回戦・桐蔭戦では9四死球を与え、7失点。打線の援護でチームは勝ったが、自慢の制球力は取り戻せなかった。

 26歳の黒木太雄監督は「リラックスして投げさせてやれなかった私の責任」とエースをかばった。「気持ちを切り替える難しさを感じた。もっといいピッチャーになってチームに貢献したい」。右腕は成長を誓い、甲子園を後にした。

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