常総・荒井2戦連発はビックリ先制満弾

 「選抜高校野球・2回戦、常総学院8-1今治西」(26日、甲子園)

 常総学院(茨城)が今治西(愛媛)に快勝し、14年ぶりの準々決勝進出を決めた。荒原祐貴外野手(3年)が2試合連続アーチとなる先制満塁本塁打を放った。

 寒風を切り裂くライナーが、右翼ポール際に突き刺さった。いきなりの先制パンチは史上21人目、茨城県勢では初の満塁弾。初戦の米子北戦に続くアーチに、常総学院・荒原は「ビックリです」と、白い歯をこぼした。

 失策と2四球で得た初回1死満塁の好機で、内角直球にバットを一閃(いっせん)。変化球狙いだったが、鋭く体が反応した。左打者には厳しい甲子園の右翼席に放り込み「自分は引っ張った方が飛ぶので」と、胸を張った。

 冬場はパワーアップに努めてきた。食事回数を1日6~7食に増やし、体重は8キロ増の81キロに。打撃練習は常に試合と同じバットを使って、確実性の向上を図った。芯で捉えられるようになったことで、長打も増える好循環につながっている。

 この日は、アルプス席で観戦していた祖父・松原達雄さんの74歳の誕生日だった。小学生の頃によくバッティングセンターに連れて行った孫の大活躍に、松原さんは「誕生日プレゼントですね」と大喜び。ホームランボールを手にした荒原も「あげたいですね」と、ニッコリほほえんだ。

 チームは優勝した01年以来、14年ぶりの8強入り。次戦は夏春連覇を狙う大阪桐蔭が相手だ。大阪桐蔭OBの森友哉(西武)があこがれという荒原は「個人的には楽しみ。思い切りやっていきたい。ホームランを自信にして次につなげたい」と意気揚々。最高の感触を手に、王者に挑む。

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