松山からバス66台で見参、「野球拳」も

 「選抜高校野球・1回戦、松山東5-4二松学舎大付」(25日、甲子園)

 21世紀枠で大会最長ブランクとなる82年ぶり出場の松山東(愛媛)が、二松学舎大付(東京)を下してセンバツ初勝利を飾った。

 松山東の三塁側アルプスには約7000人の大応援団が詰めかけた。地元・松山からは一般生徒900人、OBや保護者ら1600人がバス66台に乗り込み、午前6時に現地を出発。関東でもバスツアーが企画され、母校の選手が躍動する姿を一目見ようと駆けつけた。試合中には「がんばっていきましょい」の掛け声が響き、七回の攻撃前には松山に古くから伝わる「野球拳」のリズムに合わせ、選手たちにエールが送られた。

 センバツ初勝利の瞬間にはOBたちが抱き合って喜び、涙を流しながら校歌を斉唱する光景も。試合終了後も球場外周ではベンチ外の野球部員と抱き合って喜びを分かち合う姿も見られた。

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