「オープン戦、日本ハム０-１２巨人」（４日、札幌ド）

　諦めないという意地が、結果に表れた。先発の巨人・内海が３回１安打無失点。「いいバランスで投げ込めた。良かった」。開幕投手最有力の菅野を脅かす存在として、首脳陣に猛アピールした。

　ハーミッダに左前打を許した以外は、キレのある直球とツーシームを軸に３奪三振。「早いカウントで、内野ゴロを取るのが僕の理想」と、打たせて取る投球術もさえた。

　７勝に終わった昨季の悔しさを晴らす今年のシーズン。１５勝を目標に、鍛え続けた。開幕投手最有力は昨年のリーグＭＶＰ右腕、菅野。「彼が頭ひとつもふたつも、もしかしたらもっと抜けている」とキャンプ前は語っていたが、「最後まで何が起こるかわからない」と闘志を消すことはなかった。

　実際、内海の“逆転”の可能性が出てきた。大本命の菅野が２月２８日のヤクルトとのオープン戦で３回３失点と崩れ、登板を１度飛ばして調整することが決定。原監督は「誰も諦めている人はいないよ」と横一線であることを強調した。

　「まだ監督は明言していない。まだ、チャンスはある。そこ（開幕）を目指すのは当たり前のこと。開幕投手を言われるまで、目指します」。エース復権へ、左腕は力強く言い切った。