「練習試合、日本ハム８－３広島」（２８日、名護）

　日本ハム・中田翔内野手（２５）が今年実戦４号本塁打を放ち、沖縄での調整を一発締めで終えた。

　好投手を相手に、スラッガーとしての本能に火が付いた。三回２死。２ボールからの３球目。大瀬良の１５０キロ直球をファウル。「すごく速く感じて、その分早くタイミングを取った」。振り負けてなるものかと、４球目の１４５キロ、内角直球にはドンピシャ。中堅スコアボード左へ突き刺した。「しっかり捉えられて気持ちのいいスイングができたね」と胸を張った。

　自分の一発だけでなく沖縄１カ月間での年下野手陣の成長も喜んだ。稲葉、金子が抜け、野手リーダーを担う主砲は、西川、渡辺、石川慎といった後輩との沖縄４発締めに「みんないい状態で終われてよかった」と笑みをこぼした。

　３日からは本拠地・札幌でオープン戦に臨む。「雰囲気もいいし早く開幕を迎えたい」と３月２７日が待ちきれない様子。沖縄での充実した調整を糧に前へ突き進む。