「巨人春季キャンプ」（１７日、那覇）

　杉内俊哉投手（３４）が、新型スライダーに挑戦中であることを明かした。従来の斜めに落ちるものとは別に、カットボールのように横に曲がるタイプ。その新球で、阪神・マートン封じにも意欲を燃やした。

　春季キャンプでトライしている“新球”はカットボールのように見えるが、正体はスライダー。「インハイにスライダーを投げると、カットのように横に曲がる」。今までにない、新しい軌道のボールが手に入った。

　その狙いは、虎のヒットマンを封じることだ。「マートンみたいな打者だと、インローのスライダーを打つのがうまい。引っかけて打たせたい」と具体的なイメージを膨らませた。

　１８日からチームは本格的に実戦に突入していく。当然、杉内にも出番が回ってくる。「捕手と話して」と、新スライダーを試していくつもりだ。もともと阪神には相性がいい杉内。このボールが機能すれば、鬼に金棒となる。