G怪人助っ投ポレダ、虎007ビビらせた
「巨人春季キャンプ」(9日、宮崎)
怪人が堂々のデビューだ。巨人の新外国人、アーロン・ポレダ投手(28)が9日、フリー打撃に初登板し、虎の007を驚かせるなど、秘めたる力の一端を見せつけた。
中井と大田に対し、45球。安打性の当たりを3本に抑えた。「とても良かった。打者の反応の仕方なども含め、手応えのある内容だった」とうなずいた。当初はメニューになかったが「紅白戦に投げる前に打者に2回は投げておきたかった」と、打撃投手を志願。納得の仕上がりに終始笑顔だった。
視察した阪神・嶋田章弘スコアラーは「でかいし横ぶりだけど角度がある。制球が悪いと聞いてたけど、そこまででもなさそう」と投球内容を振り返った。似ているタイプの外国人を聞かれ、考え込んだ末に答えに窮した。198センチ、109キロの最速158キロ左腕。まさに未知の助っ人だ。
対戦した大田は「角度がある」と驚きの表情。さらに「変化球はカットがいい。チェンジアップは速さがある。スライダーはキレる。まだ6、7割。すごい投手じゃないかな」と褒めちぎった。
今後は紅白戦など実戦登板が増える。「暖かくなってくれば、もっと勢いのあるいい球が投げられると思う」と自信満々だ。4連覇へ、頼もしい怪人がベールを脱いだ。