目玉は明大・高山 15年ドラフト戦線

 新年を迎え、幕を開けた2015年のドラフト戦線。今年は特に大学生に逸材がそろった。東京六大学リーグで史上初めて3年時に通算100安打を達成した明大・高山俊外野手(3年)は、その筆頭。昨年21U侍ジャパンに選出された立命大・桜井俊貴投手(3年)ら玄人好みの好選手も多い。

 “数十年に1人の逸材”という言葉も、明大・高山には大げさでも何でもない。リーグ史上初の3年時100安打到達で、大先輩の高田繁(明大=現DeNA・GM)が持つ通算127安打のリーグ記録まで残り27本。更新すれば、48年ぶりの快挙だ。

 日大三の甲子園Vメンバーとして明大に入学すると、すぐにレギュラーの座をつかみ、1年春に20安打をマーク。2年時は年間26安打とペースを落としたが、昨年は春秋とも19安打の計38安打と量産した。昨秋は自身最多の3本塁打と、パワーアップした姿も披露。打撃以外にも50メートル走5秒7の俊足と遠投110メートルの強肩を備え、外野守備の評価も高い。

 高校時代もプロ志望ならば上位指名は確実といわれた。だが「プロに入ることではなく、(プロで)活躍することが目標」と進学を決断。順調に成長を遂げ、選択が正しかったことを証明した。各球団のスカウトは「今年の目玉」「1位入札確実」と声をそろえる。

 今年は集大成の1年になる。「筋力、走力、気持ち。全部レベルアップしないと」と、どん欲な高山は「目指す数字は、もちろんあります」とリーグ最多安打記録更新へモチベーションは高い。春秋連覇に日本一、そして大記録。勲章をすべて手に入れてのプロ入りが“現実的な”目標となる。

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