オリ金子キャンプ1軍スタートへ

 オリックス・森脇浩司監督(54)が25日、前日に残留を表明した金子千尋投手(31)に関し「昨日の朝、本人と話して、来春キャンプは宮崎(1軍)スタートがベストと伝えた」と明かした。

 11月29日に右肘の骨棘(こっきょく)除去手術を受けた金子は、前日までにキャッチボールができるほど回復。この日も青濤館でリハビリを行った。

 手術明けということもあり、温暖な2軍キャンプ地の宮古島でスタートさせる考えもあった。だが、森脇監督はエースの存在感がチームにもたらす相乗効果に期待を寄せ、あえて1軍発進させるプランをまとめた。

 「信頼しているからこそ近くに置きたい。若手、中堅の中心選手だから」。練習への取り組み方、考え方が手本になる。生き字引を間近に見られることが若手、中堅クラスの成長につながると踏んだ。

 エースの残留をもって、中島、小谷野、ブランコらを獲得した大補強が完結した。「千尋が残ってこその今オフの補強。残留のために動いてくれたオーナー、フロントに感謝したい」。2厘差に泣いた今季。来季こそバラ色のオフを迎える。

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