G坂本2億突破 松井氏に次ぐスピード

 巨人・坂本勇人内野手(26)が19日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、4000万増の2億2000万円でサインした。9年目での2億円突破は、巨人における生え抜きの高卒野手では、ヤンキース・松井秀喜氏(40)の6年目に次ぐ史上2番目のスピード昇給となった。

 自然と笑顔がほころんだ。「いい評価をしていただきました」と2億の大台突破を喜んだ。松井氏以来のスピード出世には「そこは意識してないです」と関心がないそぶりも、着実に名選手としての階段を上りつつある。

 2015年からは阿部の後任として、主将を務める。交渉の席でも話題に上がったそうで「プライベートでも、グラウンドでも模範になるようにと言われました」と、グラウンド内外でチームの顔として期待されたという。

 今季は5年連続となる全試合出場を果たした。「そこは褒めてあげて(来季も)全試合を意識してやりたいと思います」。一方で打率・279、16本塁打、61打点の打撃成績については「打率じゃないですかね。それに尽きる」と、納得していないことも明かした。

 11月には、侍ジャパンの一員として米国代表とも対戦。そこで、稲葉打撃コーチやソフトバンク・松田との話の中から打撃のヒントを得たという。「打つポイントが前だし、似てる部分がある。ちょっとやってみようと思う」と具体的な改善方法こそ口にはしなかったが、打撃強化に取り組んでいくつもりだ。

 順調にいけば来季中に国内FA権を取得できるが、「まだ取っていないので」とさらり。「今年はリーグ優勝はできたけど、CSで負けたし、個人的にも悔しい、中途半端な1年だった。優勝して日本一になって、みんなで喜びたい」。来季は巨人の主将として、チームの4連覇、3年ぶりの日本一に集中する。

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