巨人・坂本勇人内野手（２５）が１０日（現地時間１１日）、第１９代主将に就任した。優勝旅行先のハワイで開催されたウェルカムパーティーで原辰徳監督（５６）から任命され、壇上で決意表明。来季は若き主将が先頭に立ち、リーグ４連覇へ挑むことになった。

　突然の“任命式”だった。選手や関係者が集ったパーティーで原監督は今季限りで主将を退任する阿部を壇上に呼び、８年間の労をねぎらった。その流れで、「慎之助、内海とも話し合い、来季からのキャプテンは坂本！異議はないね。良かったら、拍手をいただけますか？」と場内に呼びかけ、満場一致で決定した。

　最有力候補には挙がっていたが、いきなりの指名に坂本は苦笑い。阿部と入れ替わって壇上に上がると「突然でびっくりです。未熟でみなさんのお力を借りることが多々あると思いますが、精いっぱい頑張ります」と、緊張感を漂わせながら決意表明した。

　坂本の主将就任は既定路線でもあった。チームの生え抜きで、プロ２年目の１９歳にして不動のレギュラーに定着。この日のようにハワイを訪れていた１２年の優勝旅行中には、原監督が次期主将候補として坂本の名前を挙げたこともあった。

　今季はリーグ３連覇は飾ったが、ＣＳファイナルＳで阪神に惨敗。雪辱を誓う来季に向けて、原監督は「一からチームを解体し、新たなスタートを切るつもりで２０１５年を迎えたい」と話す。若きリーダーを先頭に、Ｖ９以来となるリーグ４連覇を目指す。