虎ドラ1横山また快投!5回8K

 「21Uワールドカップ・1次ラウンド、日本14-1ニカラグア」(11日、台湾)

 若虎がまた躍動した。日本代表がニカラグアに七回コールド勝ちし、4戦全勝で1次ラウンドを突破した。先発の横山雄哉投手(20)=新日鉄住金鹿島=は、5回2安打1失点で8三振を奪う快投を見せた。北條も2安打2打点。13日からの2次ラウンドにはずみがつく快勝だった。

 オーストラリア戦の快投はフロックではなかった。横山が米国1Aなどに所属する有望株を並べたニカラグア打線までも手玉に取った。

 敗戦が許されない国際大会初先発。「ブルペンで調子が悪いのは分かっていた。でも、日本を背負って来ているので試合をつくる投球をしようと思った」。EXILE・TAKAHIRO似の左腕は、チーム内で歌舞伎俳優・尾上松也似と評判の若月とイケメンバッテリーを組み、屈強なパワーヒッターを手玉に取った。

 本調子ではない変化球を見せ球に、自己最速タイ147キロの直球で勝負。二回無死満塁で併殺崩れの間に今大会初失点を喫したが、三回以降は危なげなかった。「1失点した後、ズルズルいかなかったのは大きかった」。5回1失点8奪三振で今大会2勝目を挙げた。

 1次ラウンドは2試合で8回16三振。“ドクターK”は今大会で一気に評価を上げた。この日はメジャー7球団が視察。昨年の投球を見ているあるスカウトは成長に驚き、「球の出どころが見づらいのと、落ちる球があるので、和田(カブス)に似ている」と、日米野球にMLB代表として参加している左腕を引き合いに出した。

 9日には縁起がいい出来事があった。食事に向かった台中市内の日本料理屋は、昨年のアジアシリーズで楽天・田中(現ヤンキース)も訪れた店だった。昨年シーズン24勝無敗の右腕と同じ料理を食べて“勝ち運”もつけた。日本代表の無敗男が、平田ジャパンを世界一へと導く。

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