藤浪が学ぶ“武田カーブ”早速質問攻め

 「侍ジャパン全体練習」(9日、ヤフオク)

 阪神・藤浪晋太郎投手(20)が9日、ヤフオクドームで侍ジャパンの全体練習に参加。ソフトバンク武田翔太投手(21)に日本シリーズで猛虎打線を苦しめた“魔球カーブ”の握りを尋ねた。また、藤浪はソフトバンク・日本ハム連合チームと対戦する10日の日米野球壮行試合に先発することも決まった。

 スーパースターたちに囲まれ、探求心に火が付いた。侍ジャパンの練習初日。日の丸のユニホームに袖を通した藤浪が早速、動いた。投内連係のメニューを終えると“魔球”カーブの使い手・ソフトバンク武田のもとへ歩み寄った。

 「どうやって投げているのか聞きました。試してみないと分からないですけど、これから先あれぐらいのカーブが投げられたら武器になると思うので。練習していきたいです」

 わずかな時間だったが、ボールの握り、変化、リリースポイントなど積極的に疑問をぶつけた。猛虎にとって忘れられない軌道だ。日本シリーズ第2戦。CSからシリーズ初戦まで活発だった打線が武田独特の縦に大きく割れるカーブに、翻弄(ほんろう)された。7回まで安打3本、1点を奪うのがやっと。シリーズ敗退の要因にもなった。藤浪自身、カーブは持ち球の一つ。今オフにも、魔球を習得できれば、来季へ向け、新たな秘密兵器となるはずだ。

 寝耳に水ながら大役も任された。練習前、10日の日米野球・壮行試合の先発を告げられた。「あまりに急だったので正直、調整できていない。パフォーマンスどうこうよりしっかりボールに慣れることが大事だと思う」。いきなりの指名に困惑を隠せなかったが、メジャー球を使ったブルペンでは「全体的に変化球は曲がる。特にスライダー系のボールは得意なので。しっかり指にかかれば問題ないです」と収穫を得た。

 周囲の期待もヒシヒシと感じている。前夜、小久保監督から日本ハム・大谷と共に次代の侍ジャパンを担う存在として、名前を挙げられた。「そう言っていただけるのはありがたいことなので少しでも近づけるようにやっていきたいです」。尽きることのない向上心を持って、球界のエースへと歩み出す。

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