オリックスが、今季国内フリーエージェント（ＦＡ）権を取得したロッテ・成瀬善久投手（２９）の獲得調査に乗り出していることが２４日、わかった。

　球団関係者は「考えていかなければならない投手」と評価。今季１２球団トップのチーム防御率２・８９を誇った投手陣だが、左腕で先発ローテを守ったのは松葉だけで、先発左腕は重要な補強ポイントだ。さらに国内ＦＡ権を持つ金子、平野佳、馬原が流出する可能性も否めない。

　２３日のドラフト会議で即戦力左腕の山崎福也投手（２２）＝明大＝を１位指名。ただ、ローテの柱となれる経験豊富な成瀬が加入すれば、これ以上の先発陣強化はない。

　成瀬はすでにロッテと残留交渉を行ったが、結論は出ていない。阪神を筆頭に複数球団が興味を示しているもようで、ＦＡ宣言すれば争奪戦は必至。しかし今季２位からの雪辱優勝を狙うオリックスも来季への地盤固めへ、負けるわけにはいかない。