オリ金子今季登板回避 3冠よりCS

 オリックスのエース・金子千尋投手(30)が2試合を残すレギュラーシーズンは登板せず、CSに向けて休養することが3日、分かった。16勝、防御率1・98で、最多勝と防御率のタイトルはほぼ手中に収めている。199奪三振もリーグトップだが、2位の楽天・則本に5個差に迫られている。それでも個人タイトルよりチームの日本一を優先し、CSに向けてコンディションを整える。

 18年ぶりのリーグ優勝を逃したソフトバンク戦から一夜明け、オリックスナインは今季4日の楽天戦へ向け、福岡から空路で仙台へ移動した。

 メンバーには金子の姿もあったが、午後に仙台市内で行われた投手の練習には参加しなかった。星野投手コーチは「(今季は)金子を投げさせる予定はない。基本的に休ませる」と話した。

 チームは4、6日の楽天戦(コボスタ)で全日程終了。金子はここまで16勝、防御率1・98、199奪三振と投手3部門でパ・リーグトップに立っている。最多勝と最優秀防御率はほぼ手中にしているが、最多奪三振は2位の楽天・則本に5個差に迫られている。則本は6日に登板予定で、投手3冠を阻まれる可能性もある。

 だが星野コーチは「奪三振数のために登板という話もしていない」と明言した。金子は日本ハムと戦うCSファーストSでは、第1戦(11日)の先発が濃厚。タイトルよりも、CSに向けての休養を優先する。

 前回登板の9月30日から登板予定の11日まで間隔はあくが、星野コーチは「基本的にノースロー調整の投手。実戦で投げる必要はない」とエースへの信頼を口にした。

 また佐藤達、平野佳らフル回転したリリーフ陣も、4日の楽天戦は休ませる方針。CSに万全を期す。

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