「巨人４‐２ヤクルト」（２０日、東京ド）

　若武者が得意の東京ドームで躍動した。８回を５安打１失点で６勝目。リーグ３連覇が近づく中で力投した４年目の巨人・小山は「緊張しますけど、いい経験だと思って投げてます」と充実感を漂わせた。

　堂々たる投球だった。直球で攻め、自慢のフォークも効果的に使った。四回までパーフェクト投球。その後は走者を出しても粘り、要所を締めた。

　本拠地・東京ドームで抜群の相性を誇る。今季８試合で５勝０敗防御率１・６９。「意識しないようにしてます」と謙虚に話したが、その表情には自信がみなぎっていた。

　右腕に大きな期待を寄せてきた原監督は「今一番安定感があると思います」と絶賛。「課題はありますけど少しずつ少しずつ成長していい投手になっている」と目を細めた。

　この勝利でチームは３位以内を確定。ＣＳ進出をリーグ一番乗りで決めた。現状では東京ドームでＣＳを開催する可能性が高く、小山の存在も頼もしい。川口投手総合コーチは「チャンス？当然ある。３番目か４番目かは分からないけど」と期待した。

　４連勝で優勝マジックも１つ減って「５」とし「現実的な数字が目の前に来たという感じ」と指揮官。勢いは加速しそうだ。