京大田中、甲子園で自己最速149キロ

 「関西学生野球、近大2-1京大」(15日、甲子園)

 京大・田中英祐投手(4年・白陵)が近大戦に先発。6日の関大戦後、プロ志望を表明して初のマウンドで11回を投げて2失点の好投。敗戦投手にはなったが、自身最速タイの149キロをマークした。京大は今季5敗。関学大は佐藤大誠投手(2年・川島)が関大を完封した。

 見せ場はいきなり訪れた。田中は二回、無死から連打と盗塁で二、三塁というピンチを迎えた。

 そこまでは変化球を多投していたが「あそこからエンジンがかかった」と振り返った通り、6番・木村以下を3者連続三振に斬って取った。特に7番・浜口への4球目は、自己最速タイとなる149キロでの見逃し三振だ。

 「ピンチでいいコースに決められたのは収穫ですね」と振り返った田中。

 プロを表明して初マウンドには8球団のスカウトが集結。「後に引けない」という決意の中、聖地・甲子園でMAXをたたき出した。

 阪神・池之上スカウトは「(先月)23日の阪神との練習試合から、今日で4試合を見たけど一番良かった。甲子園が合ってるのかな」と思わせぶりなコメント。広島・苑田スカウト統括部長も「(早大・有原ら)関東のピッチャーが調子悪い中では一番」と評価した。

 終盤はやや球威が落ちて八回に追いつかれ、延長十一回に決勝スクイズを許しての完投負け。「直球を多くしましたが、それならそれで9回を投げられるようにしないと」と自身の課題にスタミナを挙げた。

 表明後は「周囲の変化、すごく感じます」という京大初のプロ入りへ、踏むべきステップは明確になってきた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス