ハム稲葉が引退会見、悔いなしプロ20年

 日本ハムの稲葉篤紀内野手(42)が2日、札幌ドームで記者会見し、今季限りでの現役引退を表明した。プロ20年間を振り返り、「悔いは全くない」と完全燃焼したことを強調。名物の“稲葉ジャンプ”で応援してくれた本拠地のファンに「僕の空気を変えてくれる応援」と感謝した。

 200人の報道陣が集まった引退会見で稲葉は終始、笑顔で質問に答えた。「悔いは全くないです。目いっぱい努力してきたつもり」と即答した。

 ヤクルトから04年オフにFA宣言し日本ハムに移籍。北海道での10年間が思い出深いものとなっている。どこからも声がかからなかった中、日本ハムに拾ってもらった。06年の日本シリーズではMVPに輝き、日本一に貢献。「一番の思い出。恩返しができてほっとした」と振り返った。

 力をくれたのは名物の稲葉ジャンプで応援してくれた北海道のファンだった。「僕の空気までも変えてくれた。調子が悪い時でも打てるんじゃないかと思わせてくれた。世界を見てもああいう応援はない」と感謝した。

 常に全力疾走、全力プレーを貫いてきたが、近年は体力の衰えを痛感。勤続疲労で、40歳を過ぎると両膝もボロボロの状態になった。今年2月のキャンプ中旬、打っても自分の弾道にならず、引退を決めたという。「体力的にいつもやったことができなくなった。走る方もスイングスピードも鈍ってきた」と振り返る。

 今後については未定だが「当然、指導者になりたい。北海道にずっと住もうと思っている」。将来はお世話になった球団のユニホームを着て恩返しをするつもりだ。

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