G沢村、涙の完封 昨年6月以来

 「巨人4‐0阪神」(28日、東京ド)

 最後はこん身の151キロ直球を内角にズバッと決めた。ストライクがコールされると巨人・沢村はクルリと半回転し、右手の人さし指を立て、両腕を天に突き上げた。昨年6月13日以来の完封勝利。「久しぶりの勝利でホッとしてます」。大歓声を心地よさそうに浴びた。

 ねじ伏せた。中盤に2度、先頭打者に四球を出したが三塁を踏ませなかった。四回以降は無安打投球。「すべてのボールが完璧ではなかったけど、(狙った所に)決まって良かった」。最速152キロの直球を武器に虎を圧倒した。

 生き残った。21日に1軍に再昇格。同日のヤクルト戦は、悪ければ即2軍落ちという背水登板だったが、六回途中で降板した。1週間後の“追試”の場で文句なしの投球を見せた。原監督が「前回の悔しい投球を肥やしにしてくれた」と言えば、川口投手総合コーチも「あっぱれです」と絶賛した。

 負ければ宿敵との差が0・5に縮まる一戦。打っては2点目をたたき出す二塁打。投打でこれまでのうっぷんを晴らし、虎の自力優勝の可能性を消滅させた。「0・5差と2・5差では違う」と力を込め「また(完封)できるように頑張ります」と誓った。最短で9月2日にマジックが点灯する。シーズンの佳境で、大きな戦力が加わった。

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