健大高崎が初の8強 注目の脇本5打点

 「全国高校野球・3回戦、高崎健康福祉大高崎8‐3山形中央」(21日、甲子園)

 高崎健康福祉大高崎(群馬)が山形中央に8‐3で快勝し、初の8強入りを決めた。プロ注目の脇本直人外野手(3年)が2安打5打点1盗塁の活躍でチームをけん引した。

 たくましくなった姿を、最愛の家族に届けた。高崎健康福祉大高崎・脇本が5打点の大暴れ。聖地を縦横無尽に駆け回り「打って走ってよかった」と、笑みがこぼれた。

 同点の三回1死満塁から、右翼線への勝ち越し適時二塁打。八回は中前適時打を放つと、二盗にも成功。次打者の左前打で、快足を飛ばして生還した。

 感謝の気持ちが原動力だ。3歳の時に両親が離婚。祖父母に育てられた。「甲子園に行って、プロに入って恩返ししたい」と繰り返してきた。「こんなところで試合をできるのがうれしいね」。3戦連続でアルプス観戦する祖母・淑子さん(72)は目を細める。

 兄・祐樹さん(25)は「兄弟は野球でつながっていた」と話す。幼い頃から、ずっと近所の公園でキャッチボールをして育った。元高校球児の兄は、夢を語る中学生の弟に「最低30本ホームランを打たないとプロになれない」と諭した。高校入学後、時には深夜1時まで素振りするなど努力を重ね、高校通算本塁打は57本に。祐樹さんは「夢のようです」と、顔をほころばせた。

 脇本は「毎日の練習が自信になってきた。その結果、初めての甲子園でも思い切ってできる」と言う。準々決勝は、12年センバツで敗れた大阪桐蔭が相手。夢と家族への思いを背負い、強敵に挑む。

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