大阪桐蔭 明徳に雪辱星!3年連続16強

 「全国高校野球・2回戦、大阪桐蔭5‐3明徳義塾」(19日、甲子園)

 大阪桐蔭が今大会注目の明徳義塾(高知)の岸潤一郎投手(3年)を攻略し、3年連続で16強入りした。2番・峯本匠内野手(3年)を筆頭に、上位打線が奮起。10安打で5得点した。夏の甲子園で3年連続の対戦。1勝1敗で迎えた第3戦を勝利し、岸に1得点に抑え込まれた昨夏の雪辱を果たした。

 胸を張った。大阪桐蔭ナインが、三塁側アルプス席の応援団に拳を突き上げる。3年連続で3回戦進出。今大会注目の好投手・岸を打ち崩しつかんだ16強入りに喜びは倍増だ。

 初回、峯本が口火を切った。中前への当たりで一塁を蹴る。好走塁で二塁へ進塁だ。続く香月一也内野手(3年)が右越え2ラン。先制点をもぎ取った。

 2‐1の三回1死一、三塁では5番・森晋之介外野手(3年)が左前適時打を放つなど2得点。四回にも追加点を奪い、序盤で岸の攻略に成功した。

 エース対策が実を結んだ。「初球から振っていこうと思っていた」と先制2ランの香月。10安打のうち、実に7安打が2ストライクまでに放ったものだ。「カウントを整えられるまでに打とうと指示を出した」と西谷浩一監督(44)。決め球のカットボールは超高校級。伝家の宝刀を抜かれる前に仕留めることが攻略のカギだった。

 明徳義塾とは3年連続での対戦。昨夏は3回戦で戦い、2連覇の夢を絶たれた。1勝1敗だった戦績を2勝1敗にした。昨夏も出場していた峯本は2安打と、七回2死満塁で飛球を好捕した美技でリベンジし「自信になる」と表情を緩めた。

 先輩たちのエールに応えたかった。12年優勝時のエースだった藤浪晋太郎(阪神)からは、大会前にドーナツとアイスクリーム、エクレアが差し入れされた。昨年の主将だった森友哉(西武)からは、その姿で力をもらった。16日の日本ハム戦で本塁打。高卒新人の3試合連続本塁打は46年ぶり。その快挙にナインは奮起した。

 次戦は八頭と対戦する。峯本は「明徳に勝ち、いい流れになると思う。この勝利をきっかけに上を目指したい」と意気込んだ。2年ぶりの日本一を目指す。宿敵を退けた大阪桐蔭が、上昇気流に乗る。

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