42歳・稲葉逆転2ラン!20年連続弾

 「日本ハム11-7ロッテ」(14日、札幌ド)

 試合をひっくり返したのは、不惑を過ぎた男のひと振りだった。1点を追う五回、1死一塁。日本ハム・稲葉が右越えに痛烈な逆転2ラン。今月3日に42歳を迎えた大ベテランが、伊東ロッテを沈めた。

 「久しぶりすぎて、感触を忘れていました。打撃練習でも、なかなかホームランはなかったですから」。腕をたたみ、右越えに引っ張った会心の当たりに、稲葉は打球の行方を見つめながら、思わず「行け、行け!」と叫んでいた。最大4点差リードを許したこの試合。昨年7月25日のオリックス戦(ほっと神戸)以来となる今季1号が値千金となった。

 これで20年連続本塁打をマーク。「もう今年はホームランが出ないんだろうなと思っていた。でも0よりは1本出た方がいいね」と笑った稲葉。42歳以上の本塁打は、和田、谷繁(いずれも中日)に次いで今季3人目だ。

 7連敗の後、今カードで3連勝。正念場で見せたベテランの力が、チームにとってこれ以上ない勢いをもたらす。

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