“バンビ2世”東邦藤嶋、堂々デビュー

 「全国高校野球・1回戦、東邦11-3日南学園」(12日、甲子園)

 1回戦が行われ、東邦(愛知)は背番号10の1年生右腕・藤嶋健人投手が8回3失点と好投し、打線も20安打11得点で日南学園(宮崎)を圧倒した。

 “バンビ2世”が上々の甲子園デビューだ。9安打を許しながら度胸満点の投球で8回3失点。東邦の1年生右腕・藤嶋は「ワクワクした。内容は50点くらいだけど楽しく投げられた」とあどけない笑みを浮かべた。

 自慢の直球は最速142キロをマーク。110キロのスローカーブなど緩急をつけて日南学園打線を封じ込めた。二回には2死満塁のピンチで見逃し三振を奪い、雄叫びを上げた。

 味方打線の大量援護に「先輩たちの力は本当にすごい」と感謝を忘れない。1年生で躍動する姿は1977年夏準優勝時、「バンビ」と呼ばれたエース・坂本佳一をほうふつとさせる。入学前、その先輩が甲子園で力投する姿を父・廉英さん(55)に映像で見せてもらったことがある。「すごい投手。比べられるのはうれしい」

 丸顔の優しい風貌から「アンパンマン」とも呼ばれる。先輩たちがあきれるほどの“天然キャラ”で、女房役の峰捕手は「話していても質問と答えが違う」と証言。五回の打席では3ボールになったのを四球と間違えて一塁へ走り、恥ずかしそうに打席に戻る場面もあった。

 次の相手は好投手・飯塚を擁する日本文理。「メジャーリーグ」を夢見る16歳は強敵にも臆することはない。お立ち台の上で「全国制覇したい」と堂々と口にした。元祖・バンビが逃した夢に向かって力強く突き進む。

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