「楽天７-１西武」（１日、コボスタ）

　楽天・星野監督復帰後初の連勝。しかも投打かみ合っての快勝劇だった。だが会見の星野監督は「ビッグイニングは久しぶりだね」と、表情は淡々としたもの。たった２連勝で喜べないという意識が見え隠れした。

　１点ビハインドの五回１死満塁から、藤田の右翼線への２点適時二塁打、岡島の左中間への２点適時三塁打と攻めた。六回に松井稼の適時三塁打、七回のジョーンズのソロと、小刻みな追加点も効いた。「六回の１点だね。ＡＪは余計だけど」。主将を褒め、主砲はジョークでたたえた。

　指揮官が手応えをつかんだのは先発左腕。打線についての質問を遮るように「きょうは辛島。四球もない。球にキレがあった」と褒めた。今後への頼もしい１ピース。打線爆発よりも、闘将はそれがうれしかった。