愛知東邦6年ぶり夏切符!藤嶋11K完投
「高校野球・愛知大会決勝、東邦4‐2栄徳」(31日、岡崎市民)
愛知大会決勝は、東邦が1年生右腕・藤嶋健人投手の力投で栄徳を4‐2で破って6年ぶり16度目の出場を決め、8月9日に開幕する大会の49代表校が出そろった。今春センバツ優勝の龍谷大平安(京都)や昨秋明治神宮大会を制した沖縄尚学など有力校が顔をそろえた。初出場は9校。6日の組み合わせ抽選会で、初戦の対戦カードが決まる。
東邦が6年ぶりの甲子園切符をつかんだ。立役者になったのは1年生右腕の藤嶋。7安打を許しながらも、粘り強い投球で2失点完投。11三振を奪った。
序盤から140キロ台の直球を武器に攻めた。五回に先制を許した後の1死三塁のピンチでは、高めのまっすぐでスクイズを封じた。「球威には自信がある」とにっこり。チームは直後に溝口の3点本塁打で逆転。六回以降は1点に抑え込んだ。
5回戦では今春の選抜大会4強の豊川に3失点完投。背番号は「10」だが、森田監督も絶大な信頼を置く。
東邦の1年生投手といえば、1977年夏の甲子園大会で準優勝し「バンビ」と呼ばれた坂本が有名だ。マウンドでの躍動感はさながら「バンビ2世」。藤嶋は「(坂本と)比べられて、うれしい。最初の甲子園なので精いっぱい楽しみたい」と初々しく笑った。