緊急のてこ入れで立て直しだ。巨人は７月３１日、秦真司２軍バッテリーコーチ（５２）を１軍に昇格させることを発表した。同コーチは、１日の広島戦（東京ドーム）から１軍バッテリーコーチを務める。

　首位の座にいるからといって、手を緩めるわけにはいかない。コーチ陣にも“メス”を入れた。２軍の秦コーチを１軍とし、バッテリー部門の強化に乗り出した格好だ。

　１‐９と大敗した７月２９日のＤｅＮＡ戦。阿部がマスクをかぶり、先発した沢村が３暴投というバッテリーエラーもあった。試合後、原監督は「反省しないといけないでしょう」と厳しい表情を浮かべていた。

　バッテリー部門は、今季の大きな課題だった。５月の交流戦中には村田打撃コーチが、吉原バッテリーコーチに代わりバッテリーを兼務する配置転換も敢行。吉原コーチは後半戦から２軍で育成コーチとなりこの日、秦コーチの後任で２軍バッテリーコーチを務めることも発表された。

　近年の巨人で、シーズン中にコーチの配置転換を繰り返すことは珍しい。だが後半戦３勝５敗など、もたついている現状を考慮すれば、“カンフル剤”が必要との判断だろう。原巨人が、打てる手は全て打って勝負どころの８月に挑む。