広陵優勝!広島新庄に昨秋のリベンジ

 「高校野球・広島大会決勝、広陵2-1広島新庄」(27日、しまなみ)

 広陵が今春センバツに出場した広島新庄を下し、4年ぶり21度目、春夏合わせて44度目の甲子園出場を勝ち取った。エース・吉川雄大投手(3年)が9回1失点と力投。前日26日の準決勝から2試合連続完投で、伝統校を広島の95校93チームの頂点に導いた。

 両拳を高く突き上げた。吉川を中心に一斉に歓喜の輪ができる。「この瞬間を目標にしてきた」。昨秋の中国大会で敗れた広島新庄にリベンジ。小さなエースが、その右腕で優勝旗をもたらした。

 初回に1失点。直後に打線が2得点した。二回以降は持ち味を発揮。最速138キロの直球を軸にパームを織り交ぜ緩急を駆使。2‐1の五回1死一、二塁では、狙い通り遊ゴロ併殺打に仕留めた。9回1失点。中井哲之監督(52)は「冷静に粘り強く投げてくれた」と頬を緩めた。

 身長167センチ。父・学さん(48)は「中学時代と変わっていない」という。それでも吉川は「ハンディと思ったことはない」と言い切った。

 父の教えがある。学さんは「メジャーに行けば日本人は小さいほう。でも活躍している。『小さいからできない、ということはない』と言い聞かせてきた」

 この冬は制球力に磨きをかけた。「スピードは出ない。自分にできることをする」。一日、3食で計3400グラムのご飯を食べるなどし体重アップを図った。安定感ある投手となり、伝統校の背番号1を勝ち取った。

 初めて甲子園のマウンドに上がる。夏空に視線を送り「目標は日本一です」と結んだ。聖地でも歓喜の瞬間をつかんでみせる。

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