G菅野、夏バテ?自己ワースト8失点

 「中日10‐0巨人」(25日、ナゴド)

 まさかのKOだった。カード初戦を託された巨人・菅野が自己ワーストの8失点。今季最短の4回1/3でマウンドを降り「力不足です。初回に4点も取られているようでは話にならない」と厳しい表情でバスに乗り込んだ。

 2発に沈んだ。初回、1点を失いなお1死一、三塁で森野に右翼ポール直撃の3ラン。五回は1死二、三塁で和田にスライダーを左翼席に運ばれた。過去3戦でわずか2失点だった得意の地で屈辱にまみれた。

 普段は150キロ超も計測する直球は144キロ止まり。女房役の阿部は「初回からだるそうだった」と振り返った。この日は名古屋市内の最高気温が38・2度。屋内でのナイターとはいえ、体力が奪われたとしてもおかしくはない。

 球速について右腕は「きょうはあれが精いっぱい」とし「これ以上言うと言い訳になるので」と多くを語らなかった。昨季は夏場以降に調子を崩したが、川口投手総合コーチは「(今回は)調整に失敗した結果。次は大丈夫でしょう」と変わらぬ信頼を口にした。

 チームは0‐10の大敗で2位・阪神に再び1・5差に迫られた。原監督は「智之を含め何人かの選手は語るに足らずですね」とバッサリ。勝負の夏場は始まったばかり。厳しい言葉でエースに奮起を促した。

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