横浜9年連続の8強!高浜が初アーチ

 「高校野球・神奈川大会5回戦、横浜5‐0立花学園」(24日、平塚)

 神奈川大会では横浜が9年連続の8強入り。今秋ドラフト候補の高浜祐仁内野手(3年)が今大会1号の2ランを放った。

 主砲に待望の一発が飛び出した。横浜は2‐0で迎えた七回、1点を追加し、なお1死一塁。内角直球を狙い澄まして捉えた高浜の打球が左翼芝生席で弾んだ。

 ライバルの爆発に燃えていた。1番・浅間は、すでに今大会3発。「最近は『浅間、浅間』。悔しい部分はある。練習からそれを思ってやってきた」と、素直に明かした。

 心は燃えても頭はクールだった。「目の前で打たれると自分も打ちたい。そこを抑えてチームのためにやってきた」という。桐光学園・松井裕(現楽天)から三塁打を放つなど、理想的なフォームだった1年時の映像を3週間前からチェック。体が開く悪癖を修正してきた。

 今大会はここまで一発はなかったが、3戦連続安打を記録していた。渡辺元智監督(69)は「浅間以上に厳しいマークにあう中、チーム打撃はできていた。ホームランは完璧。4番の仕事をしたね」と、相好を崩した。

 これで高校通算32本塁打。再び浅間を1本上回り「うれしいしかない」。エース・伊藤も4安打で完封。王者の歯車がかみ合ってきた。

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