伊都 野球部87年目最後の夏…涙なし

 「高校野球・和歌山大会準々決勝、智弁和歌山9‐1伊都」(22日、紀三井寺)

 涙はなかった。87年に及んだ伊都の、野球部の歴史は、学校再編により、幕を閉じた。

 試合は三回以降は接戦を演じていたが七回、「僕の代え時が間違いでした」と養田監督が振り返ったように、先発・古賀が1死から3連続の長短打を許して、コールド負けに結びついてしまった。

 「初回、僕のエラーで先制された」と話した主将の高だったが、本人を含め、ナインは最後まで笑顔を忘れずに戦い抜いた。

 「うちは廃校で、“ホンマの最後”の試合。みんなと楽しめたし、僕らが入学して、練習試合を含めても最初で最後の智弁和歌山戦。楽しかったです」と高主将。「練習後の部室でわいわいやるのが、メチャメチャ面白かった」と3年間の野球部生活を振り返っていた。

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