ＤｅＮＡがユリエスキ・グリエル内野手（２９）に“おもてなし作戦”を実施することが５日までに決まった。母国を離れて長期海外滞在するのは初体験とあって、「３番・三塁」で１軍デビューする６日・日本ハム戦（横浜）から全戦でキューバ料理を用意。生活面も全面サポートする。

　「素晴らしいよ。気に入った。キューバにいるみたいに感じることができたよ」

　グリエルは両手親指を立てて絶賛した。全体練習日だったこの日、横浜スタジアムの選手食堂にキューバ料理が並ぶ。スパイシーな炊き込みご飯「コングリ」に、黒豆の煮込み、チキンのグリル。大喜びで口に運んだ。

　来日前から食事など生活面に不安を漏らした。中畑監督も「メンタル面や食事面で心配はある。ストレスを緩和してあげたい」と課題を挙げていた。まずは上々の試運転だ。

　非公開で行われた守備練習では二塁に入り、サインプレーを確認。「サインの量はキューバより多い。今夜の宿題ができたよ」と苦笑。指揮官は「理解してくれれば戸惑わずに済むだろう」とこちらは心配無用のようだ。

　この日のメニューは、同じカリブ海域のドミニカ出身で“シェフ”の異名もとるソーサが合格点を出した。管理栄養士に塩加減などの注文をつけたグリエルも「こっちに来て体重は落ちると思ったけど、注意しなきゃいけないのは増えちゃうことだね」とジョークを交えて喜んでいた。