東大70連敗!東六ワーストタイ

 「東京六大学野球、慶大13‐2東大」(20日、神宮)

 東大が慶大に大敗し、リーグワーストタイ記録となる70連敗(2分けを挟む)を喫した。

 10年秋の早大戦で斎藤佑樹(現日本ハム)に土をつけたのを最後に勝利がなく、東大が87年秋から90年秋にかけてつくった記録に並んだ。法大は接戦を制して連勝を飾り、勝ち点1。玉熊将一投手(2年・北海)がリーグ戦初勝利を挙げた。

 重苦しい雰囲気が、グラウンドに充満した。途切れることなく続く黒星は、ついに「70」に到達。指揮を執って今年が2年目の東大・浜田一志監督(49)は「不名誉な記録で注目されるのは、スポーツマンとして悔しくて悔しくて仕方ない」と言葉を絞り出した。

 序盤は食らいついたが、六回に2失策が絡んで4失点。中盤以降に突き放される展開が、この日も繰り返された。打線も2安打。九回に今季4戦目で初得点となる2点を挙げるのが、やっとだった。

 昨年から巨人などで活躍した桑田真澄氏が特別コーチに就任。意識改革を進めてきた。また10年11月から特別コーチを務める谷沢健一氏(元中日)らの下で打撃強化にも着手。冬場は最高1日1000スイングをこなし、春には高速マシンも導入した。

 しかし現実は厳しい。スタンドから見守った桑田氏は「終わったことは引きずる必要はない。何かを変えていかなくては。何かを変えるきっかけを、彼らに伝えていきたい」とコメントした。

 現在のチームに、勝利の味を知る選手はいない。主将の有井祐人外野手(4年・新田青雲)は「(勝利の)経験がないのは大きい。いかに普段の意識でリーグ戦に臨めるか」と話した。次戦は5月3日の早大戦。「絶対にあきらめるな、という話はした」と浜田監督。不名誉な記録更新は食い止めたい。

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