「巨人春季キャンプ」（８日、宮崎）

　今村信貴投手（１９）が８日、フリー打撃で対戦した亀井のバットをへし折り、開幕ローテ入りを猛アピールした。

　球場がどよめいた。亀井に対する初球。左腕から繰り出されたスピンの効いた直球が、内角をえぐった。「グシャッ」。鈍い音とともに、バットは真っ二つ。いきなり、存在感を見せつけた。

　亀井には２２球を投じて安打性は４本、坂本には２３球で２本。制球がばらつく場面もあったが「切れを意識しました。指にかかるボールもありました」と納得の様子だ。

　ルーキー時代の１２年に、イースタン・リーグでノーヒットノーランを達成。２年目の昨季は、シーズン終盤に１軍に昇格し、プロ初勝利も飾った。

　成長著しい左腕は、開幕３戦目の阪神戦を託される可能性も十分。客席では阪神・太田スコアラーも熱視線を送った。３年目の若武者は「ルーキーのつもりで頑張って、ローテをつかみたい」と意気込んだ。