ペーニャ破壊弾!“オリ”紙つきの怪力

 「オリックス春季キャンプ」(7日、宮古島)

 オリックスのウィリー・モー・ぺーニャ外野手(32)が7日、フリー打撃で左翼場外にあるブルペンの屋根を突き破る“破壊弾”を放った。72スイング中18本が柵越え、うち4本はブルペンに届き、その1本が屋根を破った。推定150メートルの驚弾連発に、投手陣にも“警戒警報”が発令され投球練習を中止した。

 昼下がりのブルペンに、鋭い激突音が4度も響いた。「ガーン」とボールが屋根に当たる。さらに「バリッ!!」という破壊音とともに、屋根を破った硬球が地面に落下した。

 打撃投手とマシンの2カ所でフリー打撃を行う中、右打ちのぺーニャは太い腕で柵越えを18本。7本の場外弾で、4本は球場沿いの小道を挟んだブルペン屋根を直撃。うち1本は屋根を破壊した。

 「フリー打撃の後、食堂でみんなに場外弾のことを聞かれたから『僕じゃなくてヘルマンが打った』と言っておいた」とユーモアたっぷり。「今はミートを心がけている段階で、遠くへ飛ばそうというのはない。シンでとらえるようにしている」と全開ではないが、怪力を見せつけた。

 ブルペンでキャンプ最多の投げ込みをしていたドラフト2位・東明大貴投手(24)=富士重工=もびっくりし、投球動作を止めたほど。関係者から「もうやめとくか」と言われ、90球で投球を終えた。「危ないですね。怖い。あそこまで飛ばされたら、投手も…。味方でよかった」と動揺を隠せなかった。

 森脇監督は「それぞれ長所があるので出してほしい。流れを変えるのはホームランだからね。50発くらい打ってほしいね」と頼もしそうだった。

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