ソフトB今宮 水温4度の中で大寒寒行

 福岡ソフトバンクの今宮健太内野手(22)が20日、実兄が住職を務める大分市内の一心寺で今年で3回目となる「寒行」を行った。

 日付が替わった直後の午前0時。気温は氷点下0・5度まで下がり、川の水温は4度しかない。「集中力を高めるというか、気を引き締めたかった。キャンプに向けて気持ちをリセットしたかった」。二十四節気の一つで「一年で最も寒い」とされる「大寒」の20日、今宮が誓いを立てる舞台はそろった。

 本堂で般若心経を3度唱える「勤行」を終え、真っ白な肌じゅばんに身を包んで園田川へ向かう。川辺にたどり着くと、ふんどし一丁になった。内川との合同自主トレで鍛え抜かれた肉体があらわになった。

 いざ入水。膝を折り、腹部まで漬かる。一瞬苦悶(くもん)の表情を浮かべたが、般若心経を唱えながら耐えること約10分間。木おけで流水を「ヨッシャー」との掛け声とともに5分間、体にかけ続けた。

 「やる前はちょっと嫌だけど、終わったら充実感がある。これ(寒行)を始めてから、故障なくやれている。たまたまかもしれないが、いいきっかけになっている」

 初めて「寒行」を行ったのはプロ2年目を終えた2011年のオフ。この精神統一を機に入団3年目の12年に126試合出場。そして13年は遊撃の定位置を完全に自分のものとした。

 13年は全試合出場にわずか1試合足りなかったことが、14年シーズンへのモチベーションになっている。「目標はフルイニング出場。しっかりと続けていきたい」。身も心も清めて、ゴールデングラブ賞がでっかいターゲットをキャッチする。

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