谷繁監督は故障厳禁…2軍調整は不可能

 中日・谷繁元信選手兼任監督(43)が8日、横浜市内で自主トレを公開した。約3時間の練習後、今季の目標の一つとして故障厳禁を宣言。選手と監督との両立はできても、リハビリとの両立は難しいだけに万全の肉体作りに励む。

 けがをしない、なんて目標は選手なら当たり前。でも今年からは大きな意味を持つ。選手兼任監督がけがをすればどうなるか。プロ26年目の新年を「いつも通り。選手のままの感覚」と話した谷繁兼任監督が故障の話題になると顔色を変えた。

 「考えたよ。オレが故障したらどうなるのかなって。(キャンプ中や開幕前の故障なら)開幕に間に合わなくなるのかなって。ファームの試合に出るのかなって」

 ちょっと想像してみよう。開幕後、肉離れなどで全治1カ月程度のけがをしたとする。当然、出場選手登録は抹消されるが治療器などが充実しているナゴヤ球場でリハビリできるのは地元での試合だけ。さらにリハビリを終えて2軍戦に出たいと思っても、これまた遠征中では不可能だ。間違いなく復帰時期は遅れる。最悪、引退に直結する事態に陥るだけに故障は厳禁というわけだ。

 「そうなったらそうなったで仕方がないけどね。まあ、けがをしなきゃいいんだよ」

 故障厳禁も誓った今年の自主トレ公開日だが、けがをしない自信もある。昨年はポストシーズンの試合がなかったことで11月から練習を再開。この日も1時間のランニング、キャッチボール、スイング、ウエートトレで約3時間汗を流した。「やろうと思えば野球ができるちょっと前。いつもより(仕上がりは)早い」と笑顔を見せたほどだ。

 兼任監督として迎える今年の春季キャンプも選手としての動きが中心だ。監督として他の選手を見ることも必要だが「みんな(報道陣)は分からないと思うけど、今までだってグラウンドでもブルペンでも選手の動きを見ていた。見られないのは投手のランニングくらい。いつも通りにやるよ」。監督業と故障しない体作りの両立をしてく。

 「これからしっかり準備をしないといけない。今(の気持ち)は6割か半分以上は選手かな。まだ1年間自分が出るという思いでやっているからね」。今後も17日のスタッフ会議以外は横浜市内で自主トレを続けるという選手兼任監督は、ここ2年間故障による2軍落ちがない。正捕手が故障したときチームに与える影響は計り知れないが、現時点で不安の色は一切ない。

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