中日・山内壮馬投手（２８）が１１日、２０１１年まで中日に在籍していたオリオールズのチェン・ウェイン投手（２８）から、これまで見たことのない握りのカットボールを教えてもらったと明かした。チェンがチームメートで今季１６勝（７敗）を挙げたクリス・ティルマン投手（２５）から授けられた魔球だ。山内は“大リーグボール”を武器に２年ぶりの２桁勝利で来季復活を遂げる。

　サンタクロースの山内にも、ひと足早いクリスマスプレゼントが届いていた。９日、ナゴヤ球場でのこと。あいさつに訪れたチェンから約１５分、ボールの握りから投げ方まで岩田とともにアドバイスを受けたのだ。

　山内は「カットボールを教えてもらいました。僕もカットを投げるけど、握りがまったく違うし、ボールの動きも違う。新球に近い。僕の引き出しの一つにしたい」と意気込んだ。

　今季は８月下旬に右肘の手術を受け、昨季１０勝から一転、２勝どまり。来季は新球を武器に背水のシーズンに臨む。