ソフトバンクは２１日、今季限りで阪神を退団したジェイソン・スタンリッジ投手（３５）の獲得に乗り出す方針を固めた。日本球界通算４２勝右腕に、２年総額５億円前後を準備。２００７年途中から０８年までソフトバンクに在籍（当時の登録名はスタンドリッジ）した右腕を、ＶＩＰ待遇で迎えるつもりだ。

　背景には、広島からＦＡ宣言した大竹の動向がある。ソフトバンクが獲得に乗り出していたが、ここへきて巨人入りが決定的となっている。小林至海外兼中長期戦略担当部長は「まだ諦めていません」と言いながらも、最悪の事態を想定していた。

　スタンリッジは今季８勝１２敗と黒星が先行したものの、防御率はリーグ３位の２・７４をマーク。阪神での４年間で９７試合に先発し、１１年から３年連続規定投球回数をクリアするなど安定感は抜群だ。

　小林部長は「国内で実績がある選手に関しては、計算ができるという点で注目したい」と話す。契約となれば、６年ぶりのソフトバンク復帰となる。