阪神戦力外の林威助が攻守でキラリ

 プロ野球各球団を戦力外になった選手らを対象とする今年の第1回12球団合同トライアウトが10日、静岡市の草薙球場で行われた。投手36人、野手29人の計65人が参加。阪神を戦力外となった林威助外野手(34)が、攻守で存在感を発揮。12球団の編成担当者の前で、現役にかける強い思いをアピールした。

 シート打撃形式で行われたトライアウト。林威助の懸命なプレーが光った。左翼の守備では、内藤の飛球をフェンスに激突しながら好捕。客席のファンから拍手を浴び「気持ちを前面に出して、精いっぱいやった」と振り返った。

 打撃でも、加藤貴から右中間三塁打。雨のため、室内練習場に場所を移した午後も、糸数から右方向へ安打性のライナーを放った。2四球も選び、5打席で4度の出塁と、力を見せつけた。

 阪神では定位置をつかみかけた時期もあったが、ケガにも泣き、戦力外となった。だが、気力は衰えていない。「若い連中と一緒に練習をしていても、まだいけるんじゃないかなと思う」と、みなぎる自信を口にした。

 メジャースカウトや母国の台湾球界関係者も見守ったが、現時点で目指すは日本のプロ球界のみ。吉報を待つ34歳は「連絡を待って、もし、なかったら次のステップを考えます」と真剣なまなざしだった。

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