G今村使える!プロ初先発で5回1失点

 「広島5‐4巨人」(16日、マツダ)

 広島に同一カード3連敗を喫し、巨人のマジックは「5」のままで足踏みとなった。守備のほころびから勝ち越され、打線も下降気味。それでも、大きな収穫のある敗戦となった。プロ初登板初先発した高卒2年目の今村が、5回1失点と好投した。

 「ファームとは全然違う緊張感でした。次もチャンスがあれば楽しみたいと思います」。最速146キロの直球で押し、90キロ台のカーブ、120キロ台のスライダー、フォークで丁寧な投球を続けた。失点はカウントを悪くして3連打された四回の1点だけ。同点のままマウンドを降りたが、潜在能力の高さをうかがわせた。

 太成学院大高から11年にドラフト2位で入団。大阪出身で、野球を始めたきっかけは熱烈虎党の両親の影響だった。自身も阪神ファンとなり、憧れたのは同じ左腕の井川慶(現オリックス)。何度も甲子園に足を運び、赤星がスタンドに投げたサインボールをキャッチする幸運にも恵まれた。

 昨年8月には、新人ながらイースタンでノーヒットノーランを達成。今季も2軍で10勝を積み重ね、沢村が中継ぎ転向中のため訪れたチャンスをものにした。川口投手総合コーチは「上(1軍)に残すよ。先発で」と次週の登板を約束。原監督も「2年生でありながら、けれんみのない堂々とした投球だった」と若武者の躍動をたたえた。

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