ハム陽岱鋼V撃!延長11回熱戦にケリ

 「西武1-2日本ハム」(8日、西武ド)

 日本ハム・陽岱鋼が、熱戦にケリを付けた。延長十一回、2死二塁で、西武のベテラン左腕・石井から右前適時打を放ち、二走の赤田を本塁へと迎え入れた。前夜サヨナラ負けのうっぷんを晴らし、「これで気分よく札幌に帰れます。これからも目の前の試合を勝ちにいきます」と大粒の汗をぬぐった。

 文字通りの熱戦だった。1‐1という接戦もさることながら、うだるような暑さがグラウンドを包んだ。ウルフ、西口の両先発投手が体調に異変を感じて途中降板するアクシデントも発生。厳しい条件の中、日本ハムのトップバッターは存在感を見せつけた。

 初回には、得点には結びつかなかったが、中前打から二盗に成功し、チャンスを拡大。狙うは、1950年の2リーグ分立後、日本ハム選手としては誰も獲得していない盗塁王。ライバルの西武・ヘルマンの目前で、今季盗塁数を30に伸ばし、トップをひた走る。

 チームも後半戦2度目のカード勝ち越しを決め、9日からはホームでロッテとの3連戦に臨む。北の大地から日本ハムが反攻に出る。

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