済美・安楽が全快宣言 発熱から一夜
「全国高校野球」(8日開幕、甲子園)
怪物右腕が全快宣言だ。発熱など体調不良を訴え、6日の練習を休んだ済美(愛媛)のエース・安楽智大投手(2年)が7日、兵庫県西宮市の甲子園で行われた開会式リハーサルに参加。午後からのチーム練習にも復帰し、4日ぶりに投球練習を行ったMAX157キロ右腕は「体は本調子です」と回復をアピールした。大会は8日に開幕する。
たっぷり休養を取った怪物は、すっきりした表情で聖地に現れた。午前9時から行われた開会式リハーサル。チームの先頭、胸を張って聖地を行進した。「1日休んで疲れは取れた。体は本調子です!」。発熱によるダウンから一夜、済美・安楽が全快宣言だ。
午後からは2日ぶりにチーム練習に復帰した。打撃練習で鋭い打球を飛ばしたあと、キャッチボールと遠投。さらにブルペンに入り、捕手を立たせたまま軽めの力で15球を投げた。3日の甲子園練習以来、4日ぶりの投球練習。投げ終えると上甲正典監督(66)から「大丈夫か?」と聞かれ、「大丈夫です」と力強く答えた。
6日に発熱と下痢の症状を訴え、チーム練習を欠席した。愛媛大会5試合をほとんど1人で投げ抜き「疲労の影響が今になって出たんだと思う」と上甲監督。病院で診察、薬を飲んだ。宿舎で静養し、十分に睡眠を取ったことで、体はずいぶん軽くなった。
大会が開幕する8日から、第7日の初戦に向けて本格的な投げ込みを開始する。対戦相手・三重の試合ビデオも入手。この日、宿舎での昼食時にチーム全員で見た。
「つないでくる打線。特に4番打者は鋭いスイングをしていた。しっかり腕を振れるようにしたい」。センバツで果たせなかった全国制覇を目標に、MAX157キロ右腕がいよいよ戦闘モードに入る。