“黒髪”中田、アブと競弾で追撃交わす
「ロッテ3-4日本ハム」(1日、QVC)
日本ハムが誇るアブレイユ、中田という大砲の連続弾がチームに勝利を呼び込んだ。千葉の夜空に、パ・リーグ本塁打レースを引っ張る2人の今季2度目となる競演弾が舞った。
同点で迎えた六回だった。まずはアブレイユが左越えに22号ソロ。今季テスト加入した推定年俸2000万円の“格安助っ人”は「フルカウントになってから粘って、最後にしっかりと捉えられた。ここでリードできれば流れが来ると思っていた」と、本塁打レーストップに並ぶ勝ち越し弾にニンマリだ。
ところがその直後、並ばれた中田が魅せた。プロ入り同期で、かつてはともに「高校生ビッグ3」と呼ばれたロッテ・唐川から、23号弾をバックスクリーンへ。一瞬にしてリーグトップに返り咲いた。7月13日のロッテ戦(札幌ドーム)以来、後半戦初の一発に「(本塁打は)何試合ぶりですかね。久々の感触でした。刺激を受けてきた唐川から打ててうれしかった」と余韻に浸った。
チームは最下位に沈むが、髪を黒く染め直したばかりの中田は「何かきっかけがあれば変われるチームなので」と言う。この一打をきっかけに反攻に出る。